どん底から光を見つける力 ~デミ・ムーアに学ぶ“再評価”の魔法~
- Admin
- 3月26日
- 読了時間: 3分
久しぶりのブログになります。私が研究者としても人間としてもとても尊敬する研究者の方が共著した研究論文が発表れたので、うれしくなって早速シェアさせてもらいます!
私も最近、少し仕事に対するモチベーションが下がっていたので、読んでと~ってもパワーが出ました!
「あのとき、自分の無力さを受け入れずに、意味を変えようとした。それがすべての始まりだった」
1990年代にハリウッドで最も高額ギャラを稼ぐ女優の一人となったデミ・ムーアの言葉です。でも、彼女の出発点はまったく輝いていませんでした。
10代の親のもと、貧困、アルコール依存、家庭内暴力のなかで育ち、高校を中退。演技の勉強をしながら、ピンナップガールとして生計を立てていました。
女優を目指しても、「誰も私の声を聞いてくれない」「選ばれる立場にいない」という無力感ばかりがつきまとう。でも、彼女はあるとき気づいたのです。
「この“無力さ”を、何かのチャンスと捉えられないか?」
彼女は、自分の過去と痛みを武器に変え、社会的な“型”に挑戦するような役柄を選ぶようになります。物議を醸した映画『ストリップ劇場』もそのひとつでした。
そしてそれが、彼女のキャリアを一気に押し上げるきっかけになりました。
無力な自分を“意味づけ”で変える
このような心の切り替え、実は心理学では「認知的再評価」と呼ばれます。
2025年に発表された研究(*1)では、仕事で「力を感じられない」「やる気が出ない」と感じたとき、この“再評価”こそが、行動意欲を取り戻すカギだと明らかしました。
「この状況には、意味がある」と思えるかどうか
職場でやる気をなくしてしまったとき。「もう何を言っても無駄だ」「自分なんかが意見しても意味がない」と思ってしまいますよね。
でも、もしそのときにこう考えられたら?
「この沈黙は、もっと効果的に話す力を育てる時間かもしれない」「この理不尽な環境は、仲間をつくるきっかけになるかもしれない」

たった一つ、意味づけを変えるだけで、私たちの内側にある“行動を起こす力”(=BAS)が、少しずつ戻ってくるんです。
そこで、今日からできる「再評価」の一歩
何かに行き詰まったとき、自分に問いかけてみてください。
「この出来事を、別の視点で見るとどうだろう?」
「ここから得られる“学び”や“行動できること”はあるだろうか?」
そうすることで、「もう動けない」状態から、「何かやってみようかな」と、少しずつ前を向くエネルギーが湧いてくるかもしれません。
まとめ:あなたの「意味づけ」が、明日を変える
無力感は、誰にでもやってきます。でも、それに飲み込まれるか、何かのきっかけにするかは、あなたの“再評価”しだい。
デミ・ムーアのように。“最も力がなかったとき”に、“最も自分を信じる”ことができたなら——
ネガティブな出来事の意味づけを変えるだけで、行動意欲は戻ってくる。再評価の力は、あなたを再起動させるスイッチになりますよ!
再評価で壁打ち相手が必要な場合は、ご連絡下さいね!
出典:Tianyu He, Michael Schaerer, Trevor A. Foulk, Elizabeth Baily Wolf, Winnie Y. Jiang,
From low power to action: Reappraising powerlessness as an opportunity restores agency,
Organizational Behavior and Human Decision Processes,
Volume 187,2025,104404,ISSN 0749-5978,
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